白い悪魔No.0615、
アイディアノート

プロゴルファー猿、、

アニメって、漫画って、こういう極端なデフォルメをするものなんでしょうね!

売れるっていうのは、全てを捨てて最小限の物を残す、、そういう事でしょうね!

まあ、私の主観ですが、私が触れたものについての総評でしか無いのですが、

スポーツ物って、幾ら頑張っても、その世界観を伝えることは出来ても、スポーツを伝えられない、、

と思います。

これは週刊連載の宿命というか、人気商売の宿命と言うか、、、

30、40年前?の日本人を揶揄する言葉、

メガネを掛けて、出っ歯、、

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これくらいのネガティブなフィルターを通した日本人像みたいに、

原案、、サッカー

原案、、野球

という具合に本物とは別物、、

そう言うものしか伝えられないし、売れない、、そう見えるのは私の視野が狭いだけでしょうか?

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まあ、例外というものがあるのは十分承知です。

それは専門誌であったり、青年誌であったり、、

要はそれに触れた人間を対象にしている漫画です。

狭い、閉じた世界で認知されても世間に認知されるか、、、

そういう意味では本格派の成功事例は少ないんじゃないかな?

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まあ、スポーツ物は必殺技、ハッタリ、天才と相性が良い訳です。

そして、初心者向け、少年誌については、ほぼ間違いなくこちら、、

プロゴルファー猿なんて、、

まあ、初期の初期、始祖じゃ無いかな、、

ゴルフを題材にした漫画の、、、

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作者は何も知らないという事は無いはずです。

それこそ何も知らない分野を題材にする漫画家は、人気がある分野に乗っかっただけ、、

史上初のゴルフ漫画を描く人間が、それを知らないという事は考えづらいです。

それでもあの内容、、極端にデフォルメの効いた世界観、、、

主人公が使うのは、ドライバーとパターのみ、、

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あの世界観では「ホールインワン」は当たり前の世界です。

主人公が出来ると認識したら出来るという世界観、、

まあ、派手な世界な訳です。

そして、リアルになれば成る程、色褪せる世界です。

それは多かれ少なかれ、スポーツ漫画全般に言える事、、

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使うクラブが増えれば増えるほど、何故それを選択したか?の説明をしなければなりません。

これがドライバー1本であったら、必殺技を叫んで終わりの話にしてみたら、、

インチキの方が楽チンな訳です。

そしてリアルになれば成る程、現実を越えられなくなります。

現実には不可能な技は書けない訳です。

リアルになればなるほど、初心者と上級者、そしてプロとの差は小さく成る訳です。

そして年齢的な問題もあります。

現実の技であっても、プロが何年も掛けて習得した技を、所詮はアマチュア、遊びの世界の人間が学生という身分の選手がそれを使える、、

それは非現実的です。

仮に使えたとしても、それは練習不足な技です。

ぶっつけ本番で、何回も何回も成功するか?

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リアル=地味 です。

一発で決まらない訳です。

一撃必殺の拳を持っていても、相手に当たらない、、、

全てが万能な人間なんて存在しません。

現実にはそう見えたとしても、高いレベルでバランスが取れているに過ぎません。

実質無敵、、それだけです。

そして実質無敵が永遠に続く、、そんなのは夢物語です。

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リアリティのある話を書くことは、欠点のある人間を書くことです。

ゲームなんかで良くある長剣、、300kgはあるんじゃないかという武器を振り回す

そりゃ攻撃力は抜群かも知れませんが、それは持ち歩けれたらの話です。

努力に努力を重ねて持ち歩くだけの腕力を得たところで、それを振り回せるか、、攻撃が敵に当たるか如何かは別の話です。

ゲーム批判になってしまいましたね!

リアリティを追求して、ハッタリを表現する。

最近、ゲーム業界がやっていることはこれかな?

ポリゴンを使って幾らリアルを装っても、物理計算を行っていない訳です。

人間は何キロの重さまで持てる的な、初歩的なパラメータさえいれず、、

一言で言えば「大雑把」「やっつけ仕事」

フィクションをフィクションとして見れる大人な対応をする人間ばかりなら良いのですが、

興味の無い、度量の狭い人間にとっては、それは「インチキ」にしか見えません。

何十年も経って「子供騙し」から「インチキ」にしかなれないって、これって何も進歩していない証拠ですよ!

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本題です。

一般に売るには、一般受けするには、本物よりニセモノ、、

それを真に知っている人間には馬鹿にされる、評論家には馬鹿にされる位の誇張が効いたものしか売れないんでしょうね!

私みたいな作家性のある人間は、売れる商品を作りたいんじゃ無くて、自分の商品を売りたい、、そういうところがあります。

「作りたいもの」と「売れるもの」は違う訳です。

それなりの経験がある人間は、それを高いバランスで、自分も納得させ、お客さんも納得させるものを作る訳ですが、

私は、イマイチ割り切れないところがあります。

まあ、甘いんですね!

ビジネスに徹するなら、金儲けに徹するなら非情にならないといけないのに、、、

私はプロに成りきれないんですよね!