これが無かったり、動作が不十分だと路面の振動が乗車している人に
路面の起伏が伝わり大変乗り心地の悪い車となります。
この手の補正機構は、車だけのことではなく
様々なところに存在します。
人間も歩行する時、走る時、ジャンプする時とか
各々の筋肉のバランス、関節の曲げ伸ばしを特に意識しなくても
コントロールできています。
その特に何も考えなくてもコントロール出来ることを、
高精度でコントロール出来るように訓練し、出来るようになった人が俗に云うプロです。
話が変わりますが、
世の中には残念な方が沢山います。
字単体は綺麗なのに、丁寧なのに縦書きで字を書くと左や右に曲がっていったりする人が世の中多かったりします。
横書きはまだマシでしょうが、曲がっていく人もいます。
足の方は誰でもある程度のコントロールが出来ますが、何故手の方はそこまで自由にコントロール出来ないのでしょうか?
皆さん、字単体に限って云えばきちんと書けているんですよ!
自分の名前ですら、縦書きにするだけでどちらかに曲がっていく人とか居ますからね!
何故なんでしょう?
本人も自覚しているでしょうに、、、
何故足は自由に動かせるのに手は自由に動かせないのでしょうか?
まあ、理由はいくつか在りますが、
字を書くということは、後天的な学習と訓練の成果だと云うことも1つの理由です。
また、通常ノートには、線が描かれていますがこれも大きな原因の一つです。
これに慣れているため、基準が無くなると途端にまともに書けなくなってしまうのです。
ビジネスの世界では手書きする書類は少なからず存在します。
打ち合わせ先で議事録を手書きで書いたり、、、
程度の差こそあれ、手書きの字というのは書く機会があります。
ビジネスの世界では字と云うのは未だ重要です。
また、字を見るだけでその人がどういう人か判断される可能性があるので注意が必要です。
これは私の経験則ですが、
字が縦長な人は仕事が出来る人に見えます。
字が横長の人は落ち着いた人、温和な人のイメージがあります。
字が雑な人はやる気がない人
字全体が丸いと幼児性(学生気分)のイメージがあります。
字が必要以上に小さいと気の弱い人、、、
そして、字が曲がっていく人は、
やる気がなくていい加減な人と云うイメージがあります。
年賀状なんか見るとそうですね!
自意識過剰と云うか、、、
失敗が許されない書類の前に練習しないんですか?
私は身の程を知っていますから、最低でも1回は練習しますよ!
書道やっている人間だからと余計にそう思うのかもしれませんが、余計にそう思います。
字が曲がっていく癖がある人は注意が必要です。
縦長気味に字を書く人が字が曲がっていくと
→仕事が出来そうなのに、やる気がなくていい加減
と見えてしまいます。
1文字1文字は綺麗に書いても、配置が駄目だと良い加減にしか見えません。
綺麗に書けるなら、文字バランスも綺麗にしないと、、、
この癖の治し方ですが、一番簡単な方法は、
2つ前の文字の位置を見て、書く位置を微調整することです。
欄線が書かれていない白い紙で1文字ずつ字のバランスを考えて練習をすると良いです。
自分の名前、、、4文字程度の文章が左に曲がっていく、、、
何も出来ないいい加減な人と判断されても仕方がないです。
せめて自分の名前くらいは縦方向、横方向共にまっすぐ書けないと、、、
書家は文字の書き出しの位置も、文字を書いている時と同じくらい神経を使います。
つまり、名前が4文字の人だった場合、最低でも8文字を書く位に神経を使っています。
因みに日本全国で20万人目くらいの実力の書道家である、
自分の実力ですが、
1、墨の量をコントロール出来る。
→1分間その場所から筆を動かなくても滲まない墨の量にコントロールできます。
もちろんその後筆を動かせば続きが書けます。
2、筆の高さを0.1mm単位で高さ調節出来る。
3、上下方向に同じ太さの線が引ける。
4、左右方向に同じ太さの線が引ける。
5、筆は根元まで全て下ろしている。
6、筆と体の状態が良ければ、筆先の1本の毛で字が書ける。
→私の先生が字は筆先の1本の毛で書くと言っていました。
その他の毛って云うのは墨を貯める道具って云うことです。
7、調子が良ければ、手首、肘を机から離した状態で字が書ける。
8、文字を書いている途中で太さの調整がある程度出来る。
9、ハガキの表書きに相手の住所、自分の住所を省略せずに
全て書き込むことが出来ます。
だいたい、これくらいの実力です。
補足ですが上に書いたことは、小筆を使って字を書いた時のことです。
また、巻物を書ける程度の実力はあります。
巻物と云うのは、1枚80cmくらいの和紙を何枚を繋げて
1つの作品にしたものです。
1枚書き上げるのに最低でも3時間掛けて書きます。
因みに私くらいの実力でも一般の人では到底、出来ないような技くらいは持っています。
上で紹介した縦書きの文字が左右どちらかに流れてしまった場合、
ある程度であれば、文字の大きさ、バランスを書いている途中で変更して誤魔化します。
まあ、プロには失敗を失敗に見せない技が在ると云う事です。